今時、タバコは世の中の嫌われ者になってきたが、昔からタバコの似合うシーンや歌や男や女がいるものです。
一番似合うひとりがやっぱTomWaitsでしょ。
下の動画をみるとこいつ何考えてるんだって歌い方で、本気なんだかふざけてるんだかわからなくなってしまう。ところが、しばらく聞いているとなんだか効果的な歌い方でもあるような、想像力を駆り立てる歌い方でもある。
「古い人」の中には、大昔のフォーククルセイダーズの歌をふと思い出す人がいるかも知れない。
トム・ウェイツは1949年生まれとあるからすでに還暦を超えている。「酔いどれ詩人」などというかっこ良すぎる呼ばれ方をしているらしいが、確かにその歌を聞けば語り部のようでもある。その歌う姿の中にどこかユーモアがあるのもこの人の魅力で、上の動画はその真骨頂だ。
トム・ウェイツの歌をカバーする人が多いのもこの人の個性に惹かれるからだろうが、なぜか男性よりも女性のカバーが多いというのも面白い。
男性歌手では彼のヤサグレぶりを超えるのはなかなか難しいが、女性だとあばずれぶりを演じるのは普段とのギャップで魅力的に移りやりやすいのかもしれない。以下に、私の大好きなDiana KrallとHolly Caleのカバー動画を載せてみた。
Dianaの方は歌っている動画だがHollyは静止画だ。
TomWaitsをぐぐってみると女性シンガーがカバーしているアルバムに出くわしたのだが、日本とアメリカのAmazonを検索しても売っていなかった。
どう考えても日本の音楽会の守備範囲は狭いし、人材もいないよなあ。TomWaitsのイメージのシンガーだったら、日本は誰だろうと考えたらなかなか出て来なかったが、歌っている歌は違うけど「やしきたかじん」といったところか。「やしきたかじん」が生きていられる日本の音楽界はそう捨てたものでもないか。
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